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お知らせ

「初期治療」の考え方

『乳がんと診断された どうする?』(8月3日記事)で触れた「初期治療」の考え方についてです。

乳がんは初期の段階では局所病であるが、進行のある時点から全身病になるというスペクトラム理論という考え方が主流となっており、治療を開始する時点で、全身に存在するかもしれないミクロ転移を想定した治療戦略が重要だと認識されています。

ですので、考え方の基本は、がんの性質に応じた薬剤を用いる全身療法と手術や放射線を用いる局所療法を組み合わせて行うということになります。

歴史的に、治療の中心は手術という考え方があって、手術の後に行われる薬物療法を「術後補助療法」と言い、補助的な表現がなされています。最近では、手術前に行う薬物療法で癌が消失する事例も多く経験されることから、将来的には手術を行わないで完治させる事が標準になる可能性があります。そういった意味でも主従関係のない「初期治療」といった表現の方が適切だと思っています。

治療の過程では手術創ができることや脱毛を含めた薬物の副作用などを受け入れるといった代償を払う必要が生じますが、「初期治療」の目的は再発の確率を下げるため、完治を目指すためと理解して治療に望むことが大切です。


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