そうありたいと私がいつも考えている言葉です。
私が学生で臨床実習をしていた当時、手術部長であった堀原一筑波大学名誉教授(心臓血管外科)が、「私は手術部長の立場ですが、手術室が不要になってくれることを願いながら、この立場での仕事をしています。」とお話しされ、深い感銘を受けてたのを記憶しています。
人類の脅威であった天然痘は、ワクチン接種とサーベイランスと封じ込め作戦が功を奏し、1980 年5月のWHO世界根絶宣言に至りました。大変喜ばしいことであると同時に、ワクチン企業にとってはワクチン不要宣告でもあり、その勝利に至る経緯にはかなりの葛藤と覚悟が必要だったのではないかと思います。
NHK大河ドラマ「どうする家康」で思う事。家康は武将でありながらも、誰よりも戦さが嫌いで、誰よりも戦さのない世の中を望んでいた武将なのではなかったのかと。己の武将としての立場がなくなることを厭わずに平和を実現して行く姿を「医は医なきを期す」に重ねつつ、毎週欠かさず観るようにしています。