精密検査に行ってくださいと指示があった場合、冷静になって、必ず精密検査を受ける事が大切ですとお話ししましたが、受診にあたっては大切なポイントがあります。それは”情報”です。
精密検査では、追加の画像検査や必要に応じて細胞診、組織診などを行います。精密検査をするにあたって、何が精密検査の対象になったのか?の情報がないと前に進められません。具体的には、どこの部位に、どんな所見があって、その大きさはどれくらいで、どれくらいのがんの疑いを持っているのか、の情報が必要です。ですので、受診に際しては、『所見の書かれた結果用紙に加えて、検診時の画像データを持参する事』をお願いしています。
精密検査の立場は、「これがんではないですか?との質問に対して、正しく解答をする出すこと」です。用紙の内容からだけでも解決することもありますが、マンモグラフィや超音波の画像があるとスムーズにかつ正確に検査を進められ、整合性のある解答をだす事ができます。
検診機関から検診時の画像の借用をお願いする事がありますが、借用は本人からの申請でないと出来ない仕組みですので、ご協力をお願いしています。
がんでなかった時は、「良かった。健康意識を持ったまま自己チェックは習慣にしよう。」がんだった時は、「検診受けて早めにみつかって良かった。しっかりと治療に向かって行こう。」と前向きに解釈してもらえればと思っています。
