乳房痛を感じたら、どうするのがいいのでしょうか?
乳腺はエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の影響を受けて、張ったり柔らかくなったり(水分が増えて膨らんだりしぼんだり)と変化します。
程度に個人差がありますが、排卵時や月経前に乳房の張りや痛みを伴うことの多くは、生理的なものです。閉経後になるとプロゲステロンはほぼなくなりますが、エストロゲンは性成熟期の1/10程度が脂肪組織で生成されています。思春期、性成熟期、更年期、老年期のどの年代においても乳房の張りや痛みは感じる可能性があります。
乳房痛の場合、生理的以外の原因としてはストレスなどによるホルモンのアンバランスが多いのですが、実際に乳腺内に異常がないのかの確認と乳腺以外(肋骨や筋肉や神経あるいは心臓などの内臓)に異常がないのかを見極める必要があります。乳がん自体が痛むことは非常に稀ですが、痛い乳房に乳がんができることはあり得るお話しです。
しこりや乳頭分泌がないかセルフチェックの上、乳腺外来を受診して乳がんを含めた異常がないかをしっかりと確認することが大切です。不安を抱えるより、受診をして安心することが痛みの軽減にもつながる場合もあります。
また、乳房痛で乳房に関心を持ったことをきっかけに、日頃のセルフチェックを習慣にしてほしいと思います。
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