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お知らせ

コンパニオン診断って?

医薬品の効果や副作用を事前に予測するために用いられる臨床検査をコンパニオン診断(Companion diagnostics :CDx)といいます。コンパニオン診断で、対となる治療薬の使用の適否を判断します。この検査によって、がんの個性に応じた治療・薬剤選択、いわゆる個別化医療が可能になります。がん細胞に特異的な細胞表面の蛋白質や増殖の仕組みに対して、その蛋白質や根本にある遺伝子異常の有無を調べるわけです。

例えば、トラスツズマブ(ハーセプチン)は、がん細胞の細胞膜にあるHER2タンパクに対する分子標的薬であり、HER2タンパクの過剰発現あるいはHER2遺伝子の増幅ありのHER2陽性乳がんに対して使用できます。胃がんなどの違う臓器の癌であってもHER2遺伝子変異があれば、同様に効果が期待できます。そういった意味で、臓器別から臓器横断的・遺伝子変異別治療に考え方が変わってきています。

実臨床では、検査に用いるコンパニオン診断には承認された診断薬あるいは遺伝子パネル検査などの指定があるので注意が必要です。例えば、抗HER2抗体複合体(ADC)であるトラスツズマブデルクステカン(エンハーツ)は、HER2陽性乳がんに対する転移再発治療の場合には、従来のハーセプテストやHER2 FISH法など による確認で使用できます。一方で、乳がん患者の約50%が該当するHER2低発現乳がんを対象とする治療を前提とした場合には、従来のハーセプテストでの確認ではなく、コンパニオン診断薬として承認されたベンタナultraViewパスウエーHER2(4B5)によってHER2低発現を確認しないと使用できないのが実際です。

今後益々進化して、一人ひとりの体質や病気のタイプに合わせた個別化治療が標準治療になっていくことが期待されます。


4月2日のブログ -PARP阻害薬の仕組み- で触れていたもう一つのPARP阻害薬、『ターゼナ:TALZENNA(一般名:タラゾパリブ)』が2024.4.23発売となりました。1mg カプセルを1日1回内服します。コンパニオン診断として、BRACAnalysis診断システムによるBRCA1/2遺伝子変異の確認が必要です。


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