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お知らせ

モンドール病 (Mondor's disease)って?

「乳房から腹壁にかけて、数センチの長さで、索状の硬いものを急に触れるようになった。痛みを伴い、上肢を挙上するとひきつれて痛みが強くなる。」という主訴で受診する方が、時々おられます。

病歴と超音波検査から、索状物に一致して皮下に流れの滞った血管が確認されれば、モンドール病と診断されます。その際、ひきつれが、乳がんによるものでないことを合わせて確認することは大切です。

モンドール病の本態は、乳房の皮下静脈の血栓性静脈炎によるものです。原因は特定できないことが多いのですが、ブラジャーやリュックサックによる圧迫や外傷などで局所的に静脈の流れがうっ滞することが誘引と考えられています。

大半は、数日で症状がピークに達したのち、2-4週くらいで痛みが軽減し、4-8週くらいで策状物が柔らかくなって自然に軽快します。痛みが強い場合は消炎鎮痛剤で対処しますが、通常は特別な治療はいりません。

乳房から腹壁にかけて以外にも、乳房内、上腹部・上肢などにも同様なことが起こりえます。

モンドール病は、疾患概念を確立したフランスの外科医Henri Mondor先生のお名前からつけられています。


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