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お知らせ

両側性乳がん Bilateral Breast Cancer

片側の乳腺だけでなく、両側に乳がんが発症することがあります。診断される時期によって、

同時性両側性乳がんと異時性両側性乳がんと呼ばれます。乳がんの患者さんの約20人に1人の割合で両側性の方がいます。

片側の診断時には対側病変の有無の確認をしますし、治療後の経過観察中にも対側病変の有無をマンモグラフィなどで確認をしていくことが必要になります。発生場所については、経験的にはミラーイメージである事が多いように思いますが、必ずしもそうとは限らないのが実際です。浸潤性小葉がんという組織型の場合には、多中心発生、両側性発生に留意が必要とされています。

診断については、組織学的に乳管内成分が確認されれば、それぞれが原発と判断できます。両側性と判断されれば、遺伝性乳癌卵巣癌症候群に対する遺伝学的検査が保険診療の対象となります。

治療については、遺伝性のものか判断の上、異時性の場合は治療歴を踏まえて、それぞれのサブタイプと進行度を考慮して行います。


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