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お知らせ

HER2陽性乳がん

HER2(Human Epidermal Growth Factor Receptor 2、ハーツー)は、細胞の増殖を促進するシグナル伝達に関わるタンパク質の1つです。

HER2タンパクをコードするHER2遺伝子が増幅すると、HER2タンパクが細胞膜上に過剰発現するため、常に細胞の増殖を促進するシグナル伝達経路が活性化します。乳がんの診断がついた場合には、組織検体を用いてホルモンレセプターとともにHER2遺伝子やタンパクの状況を調べます。乳がんの約15-20%でHER2遺伝子の増幅が確認され、HER2陽性乳がんとされます。

増殖力が強いHER2陽性乳がんは素行の悪い「ワル者」とされていましたが、 HER2タンパクを標的とした分子標的治療薬であるトラスツズマブ(ハーセプチン)が2001年6月1日に使用できるようになって以降、トラスツズマブ(ハーセプチン)、ペルツズマブ(パージェタ)、トラスツズマブ エムタンシン(カドサイラ)、ラパチニブトシル酸塩水和物(タイケルブ)、トラスツズマブ デルクステカン(エンハーツ)と何種類もの抗HER2療法薬が使用できるようになり、かつ治療成績が非常に良い事から、今ではHER2陽性乳がんは「優等生」の扱いになっています。

2001年6月に初診のトラスツズマブ(ハーセプチン)で治療を開始したStage IVの患者さんは、今もご健在です。医学の進歩と運命の出会いに感謝です。


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