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お知らせ

カテゴリー判定の意味

今回は、真面目なお話しで、少し長めの文章です。

乳がん検診ではカテゴリー判定が使用されています。これは、全国共通に誰もが同じ解釈ができるように、また、検診機関から精密医療機関へ正確に意思伝達がなされるようにとの理由で採用されています。

検診のカテゴリーは1から5で判定されます。カテゴリー3、4、5は、「精密検査を受けてください」とのメッセージです。3は良性、しかし悪性を否定できず、4は悪性疑い、5は悪性として、悪性の可能性に応じて判定されます。

一般的に1000人の受診者がいた場合、要精密検査になる方は50人程度、そのうち実際にがんの診断に至るのはおよそ3人くらいの割合になります。精密検査では、追加の画像検査などを行い、経過観察や細胞診や組織学的検査へと進みます。

精密検査になったからといって必ずしも乳がんとは限りません。仮に乳がんであったとしても早期に適切な治療をすれば90%以上が治ります。安心のためにも必ず精密検査は受けるようにすることが大切です。

カテゴリー1と2は、精密検査不要です。「今回の検診では心配ない結果でした。ただ、万能な検査はないこと、検診間隔の間に顕性化するがん(中間期がん)が潜んでいることは否定できないことを理解して、日頃のセルフチェックは欠かさないでください。次回も検診を受けてください。」というメッセージです。

検診結果の解釈の参考にしていただければと思います。


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