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お知らせ


2月4日
マンモグラフィで石灰化を指摘された
マンモグラフィ検診で石灰化を指摘された時、石灰化って?癌?と不安に思う事があるかと思います。マンモグラフィでは白い点として見えます。石灰化は主にカルシウム成分で、乳管内で増殖したがん細胞の中心部で細胞が壊死した結果生じる壊死型石灰化、乳管内で乳汁が閉塞貯留して生じる分泌型石...


1月14日
新薬情報~ダトロウェイ
また一つ治療の選択肢が増える朗報です。国内で2剤目となる抗TROP2抗体薬物複合体 (ADC) のダトポタマブ デルクステカン(Dato-DXd、 商品名ダトロウェイ®) が、2024年12月27日に製造販売承認されました。2ヶ月程度目安で薬価収載され使用できるようになる見...


1月1日
2025年
あけましておめでとうございます。おかげさまで、開院して2回目の新年を迎えることができました。クリニックを支えてくださるすべての皆様に感謝いたします。 昨年は、厚生局の新規指導、マンモグラフィ検診施設・画像認定施設の審査、日本乳癌学会認定施設の審査など、いずれも無事に乗り越え...


2024年12月17日
構築の乱れ Architectural distortion
マンモグラフィ検診の結果で、「構築の乱れ」という結果が返ってくることがあります。聞きなれない言葉ですが、乳腺の構造が部分的に歪んでいたり、引きつれている状態をさすマンモグラフィの所見用語です。用語としては、花火のように一点から放射状に広がる線が見えるspiculation、...


2024年11月26日
AYA世代の乳がんと妊娠
30歳から39歳に発症するがん種の中では乳がんの頻度が一番高く、 15歳から39歳のAYA (Adolescent and Young Adult)世代発症の乳がんでは、様々な配慮や対応が必要です。(「AYA世代の乳がん」については2023/7/7のブログも参照ください。)...


2024年9月24日
非浸潤性乳管癌(DCIS)の超音波とマンモグラフィの画像所見
今回は、専門的な内容です。非浸潤性乳管癌(DCIS)の超音波とマンモグラフィの画像所見について、その発生から考えてみます。 大部分のDCISは終末乳管-小葉単位(TDLU)の上皮に発生し、基底膜に囲まれた空間内に増殖しながら、歪みを伴いながら、小葉内や小葉外乳管へ伸びていき...


2024年9月3日
乳腺嚢胞 ( Cyst )
乳腺嚢胞は、分泌物などにより乳管が袋状に拡張したものです。 6/25の【「乳腺症」と言われてるんだけど】のブログでも述べましたが、嚢胞は疾患ではなく、『乳腺の正常な発達と退縮(生理的な変化)からの逸脱: Aberrations of normal development...


2024年8月13日
乳管内乳頭腫(Intraductal Papilloma: IDP)って?
乳管内乳頭腫は、乳管内で乳管壁から伸びる血管結合織を茎として乳管上皮細胞と筋上皮細胞が増生して乳頭状構造を形成する良性腫瘍です。異常乳頭分泌の原因の一つとなる比較的頻度の高い病変です。 乳頭近くの太い乳管から発生する中枢型と終末乳管近くの末梢の乳管から発生する末梢型があり、...


2024年7月23日
線維腺腫 (Fibroadenoma : FA) は奥が深い
線維腺腫は、乳腺の終末乳管小葉単位(ミルクが作られる場所、乳がんが発生するとされている場所)の上皮と間質が、エストロゲンの影響を受けて 過形成性に増生する良性の腫瘤性病変です。 最近では、間質細胞におけるエストロゲン受容体と相互作用するX染色体上のMED(mediator...


2024年7月9日
葉状腫瘍 (Phyllodes Tumor) って?
葉状腫瘍は結合織性および上皮性混合腫瘍に分類される腫瘍で、同系統の線維腺腫(管内型)に似た組織像を呈しますが、結合織(間質成分)の増生が強く、臨床的には境界明瞭で円形〜分葉形の大きな腫瘤を形成します。多くは良性ですが、腫瘍境界・間質の細胞密度・間質細胞の異型・間質における核...


2024年6月25日
「乳腺症」と言われてるんだけど・・
乳房痛や硬結や乳頭分泌などの臨床症状、嚢胞や石灰化などの画像所見を呈する状態に対して、以前から総称的な疾患名として「乳腺症」が用いられています。しかし、これらの状態が疾患ではなく、『乳腺の正常な発達と退縮(生理的な変化)からの逸脱: Aberrations of...


2024年6月11日
パジェット病(Paget's disease)って?
パジェット病(Paget's disease)は、乳房における慢性湿疹様皮膚病変を特徴とした悪性腫瘍として、1874年にPaget先生が報告したのが最初です。 乳頭表皮内に腺癌細胞が存在する病態で、豊富で淡明な細胞質を有する多形で大型の腫瘍細胞(パジェット細胞)が、乳管開口...


2024年5月28日
非浸潤性乳管癌(Ductal carcinoma in situ : DCIS)って?
乳がんの多くは、ミルクを作る部位である乳管内の末梢の乳管上皮細胞から発生します。がん細胞が乳管の壁(基底膜)を食い破らずに乳管内に留まっている状態を「非浸潤」といい、非浸潤癌のひとつに非浸潤性乳管癌(Ductal carcinoma in situ :...


2024年5月14日
新薬情報~トルカプ:Truqap
閉経後のHR陽性HER2陰性の転移再発乳癌に対する一次治療として、非ステロイド性アロマターゼ阻害薬とCDK4/6阻害薬の併用療法が強く推奨されています。この治療を行った場合、長期に奏功していても治療抵抗性が生じてしまうことがあり、二次治療としての最適な治療法は確立していない...


2024年4月23日
コンパニオン診断って?
医薬品の効果や副作用を事前に予測するために用いられる臨床検査をコンパニオン診断(Companion diagnostics :CDx)といいます。コンパニオン診断で、対となる治療薬の使用の適否を判断します。この検査によって、がんの個性に応じた治療・薬剤選択、いわゆる個別化医...


2024年4月9日
うっ滞性乳腺炎
うっ滞性乳腺炎は、産生された乳汁がうっ滞することでおこる授乳期にみられる乳腺炎です。 乳管の開口部は腺葉の数に応じて複数あり、そのうちの一つの乳管に通過障害がおきると、その腺葉が腫れてしこりとなり、痛みを伴うようになります。そのまま時間が経過すると、細菌感染を伴った化膿性乳...


2024年4月2日
PARP阻害薬の仕組み
乳がんに対して再発予防と再発治療に保険使用できるPARP阻害薬に、オラパリブ(リムパーザ)があります。もう一つのタラゾパリブ(ターゼナ)が再発治療に対して2024年1月18 日に製造販売承認を得たところです。 PARPはpoly ADP-ribose...


2024年3月26日
モンドール病 (Mondor's disease)って?
「乳房から腹壁にかけて、数センチの長さで、索状の硬いものを急に触れるようになった。痛みを伴い、上肢を挙上するとひきつれて痛みが強くなる。」という主訴で受診する方が、時々おられます。 病歴と超音波検査から、索状物に一致して皮下に流れの滞った血管が確認されれば、モンドール病と診...


2024年3月5日
アロマターゼ阻害薬(Aromatase Inhibitor:AI)
人工知能(Artificial Intelligence:AI)とは別のAIのお話です。アロマターゼ阻害薬(Aromatase Inhibitor:AI)は、閉経後のホルモン感受性乳がんの治療(初期治療・転移再発治療)に用いるお薬です。...


2024年2月27日
人工知能(Artificial Intelligence:AI)ってすごい
20年前の「ミルモでポン」というアニメ番組の中で、「この世の中で最も美しく、透明で、キラキラしていて、柔らかくて、温かいもの」を持って来なければならないという設定で、その正解は「人を思い、人のために流す涙」というお話がありました。...
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