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お知らせ


開院2周年のご挨拶
2023年5月8日に開院いたしました当クリニックは、おかげさまでこのたび2周年を迎えることができました。これもひとえに、日頃よりご支援くださる皆さま、そして多くのご縁に恵まれたおかげと、心より感謝申し上げます。 乳房の自覚症状や検診の精密検査などでご来院された患者さんお一人...
5月8日


ブレスト・アウェアネスー柏市乳がん検診の活用を!ー
女性のがんの中で最も多いのは乳がんです。ただし、早期発見・早期治療で高い治癒率が得られます。 自分たちで出来る事は何でしょうか。それはブレスト・アウェアネスです。ブレスト・アウェアネスは乳房の健康を守る生活習慣です。 自分の乳房の状態を知る:普段から乳房の形や触った感じを覚...
4月29日


晩期再発について
再発は、体の中に潜んでいたがん細胞が時間をかけて成長し臨床的に顕性化するものです。局所・温存乳房内・所属リンパ節・遠隔リンパ節・肺・肝・骨・脳などに起こりえます。 時期としては術後3年以内に起こることが多いのですが、ホルモンレセプター陽性乳がんでは5年目以降の再発、いわゆる...
4月8日


穿刺吸引細胞診で「鑑別困難 (indeterminate)」のとき
穿刺吸引細胞診(FNAC)で鑑別困難という報告がなされることがあります。そのような時、どういった解釈でどういった対応をすることになるのでしょうか。 細胞診では評価可能な細胞が採取(検体適正)時には、対象病変の組織を推定して、「正常あるいは良性」「悪性の疑い」「悪性」と判定す...
3月18日


センチネルリンパ節生検って
センチネルリンパ節とは,乳がん細胞が最初にたどりつくリンパ節のことで、多くは腋窩(前腋窩線とヘアラインの交点付近のことが多い)に存在します。このリンパ節を見つけ出す方法としてインジゴカルミンなどを用いた色素法、フチン酸テクネシウムなどによるRI(ラジオアイソトープ)法があり...
2月25日


マンモグラフィで石灰化を指摘された
マンモグラフィ検診で石灰化を指摘された時、石灰化って?癌?と不安に思う事があるかと思います。マンモグラフィでは白い点として見えます。石灰化は主にカルシウム成分で、乳管内で増殖したがん細胞の中心部で細胞が壊死した結果生じる壊死型石灰化、乳管内で乳汁が閉塞貯留して生じる分泌型石...
2月4日


新薬情報~ダトロウェイ
また一つ治療の選択肢が増える朗報です。国内で2剤目となる抗TROP2抗体薬物複合体 (ADC) のダトポタマブ デルクステカン(Dato-DXd、 商品名ダトロウェイ®) が、2024年12月27日に製造販売承認されました。2ヶ月程度目安で薬価収載され使用できるようになる見...
1月14日


2025年
あけましておめでとうございます。おかげさまで、開院して2回目の新年を迎えることができました。クリニックを支えてくださるすべての皆様に感謝いたします。 昨年は、厚生局の新規指導、マンモグラフィ検診施設・画像認定施設の審査、日本乳癌学会認定施設の審査など、いずれも無事に乗り越え...
1月1日


構築の乱れ Architectural distortion
マンモグラフィ検診の結果で、「構築の乱れ」という結果が返ってくることがあります。聞きなれない言葉ですが、乳腺の構造が部分的に歪んでいたり、引きつれている状態をさすマンモグラフィの所見用語です。用語としては、花火のように一点から放射状に広がる線が見えるspiculation、...
2024年12月17日


AYA世代の乳がんと妊娠
30歳から39歳に発症するがん種の中では乳がんの頻度が一番高く、 15歳から39歳のAYA (Adolescent and Young Adult)世代発症の乳がんでは、様々な配慮や対応が必要です。(「AYA世代の乳がん」については2023/7/7のブログも参照ください。)...
2024年11月26日


非浸潤性乳管癌(DCIS)の超音波とマンモグラフィの画像所見
今回は、専門的な内容です。非浸潤性乳管癌(DCIS)の超音波とマンモグラフィの画像所見について、その発生から考えてみます。 大部分のDCISは終末乳管-小葉単位(TDLU)の上皮に発生し、基底膜に囲まれた空間内に増殖しながら、歪みを伴いながら、小葉内や小葉外乳管へ伸びていき...
2024年9月24日


乳腺嚢胞 ( Cyst )
乳腺嚢胞は、分泌物などにより乳管が袋状に拡張したものです。 6/25の【「乳腺症」と言われてるんだけど】のブログでも述べましたが、嚢胞は疾患ではなく、『乳腺の正常な発達と退縮(生理的な変化)からの逸脱: Aberrations of normal development...
2024年9月3日


乳管内乳頭腫(Intraductal Papilloma: IDP)って?
乳管内乳頭腫は、乳管内で乳管壁から伸びる血管結合織を茎として乳管上皮細胞と筋上皮細胞が増生して乳頭状構造を形成する良性腫瘍です。異常乳頭分泌の原因の一つとなる比較的頻度の高い病変です。 乳頭近くの太い乳管から発生する中枢型と終末乳管近くの末梢の乳管から発生する末梢型があり、...
2024年8月13日


線維腺腫 (Fibroadenoma : FA) は奥が深い
線維腺腫は、乳腺の終末乳管小葉単位(ミルクが作られる場所、乳がんが発生するとされている場所)の上皮と間質が、エストロゲンの影響を受けて 過形成性に増生する良性の腫瘤性病変です。 最近では、間質細胞におけるエストロゲン受容体と相互作用するX染色体上のMED(mediator...
2024年7月23日


葉状腫瘍 (Phyllodes Tumor) って?
葉状腫瘍は結合織性および上皮性混合腫瘍に分類される腫瘍で、同系統の線維腺腫(管内型)に似た組織像を呈しますが、結合織(間質成分)の増生が強く、臨床的には境界明瞭で円形〜分葉形の大きな腫瘤を形成します。多くは良性ですが、腫瘍境界・間質の細胞密度・間質細胞の異型・間質における核...
2024年7月9日


「乳腺症」と言われてるんだけど・・
乳房痛や硬結や乳頭分泌などの臨床症状、嚢胞や石灰化などの画像所見を呈する状態に対して、以前から総称的な疾患名として「乳腺症」が用いられています。しかし、これらの状態が疾患ではなく、『乳腺の正常な発達と退縮(生理的な変化)からの逸脱: Aberrations of...
2024年6月25日


パジェット病(Paget's disease)って?
パジェット病(Paget's disease)は、乳房における慢性湿疹様皮膚病変を特徴とした悪性腫瘍として、1874年にPaget先生が報告したのが最初です。 乳頭表皮内に腺癌細胞が存在する病態で、豊富で淡明な細胞質を有する多形で大型の腫瘍細胞(パジェット細胞)が、乳管開口...
2024年6月11日


非浸潤性乳管癌(Ductal carcinoma in situ : DCIS)って?
乳がんの多くは、ミルクを作る部位である乳管内の末梢の乳管上皮細胞から発生します。がん細胞が乳管の壁(基底膜)を食い破らずに乳管内に留まっている状態を「非浸潤」といい、非浸潤癌のひとつに非浸潤性乳管癌(Ductal carcinoma in situ :...
2024年5月28日


新薬情報~トルカプ:Truqap
閉経後のHR陽性HER2陰性の転移再発乳癌に対する一次治療として、非ステロイド性アロマターゼ阻害薬とCDK4/6阻害薬の併用療法が強く推奨されています。この治療を行った場合、長期に奏功していても治療抵抗性が生じてしまうことがあり、二次治療としての最適な治療法は確立していない...
2024年5月14日


コンパニオン診断って?
医薬品の効果や副作用を事前に予測するために用いられる臨床検査をコンパニオン診断(Companion diagnostics :CDx)といいます。コンパニオン診断で、対となる治療薬の使用の適否を判断します。この検査によって、がんの個性に応じた治療・薬剤選択、いわゆる個別化医...
2024年4月23日
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