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お知らせ

超音波検査とコウモリ

乳房の検査に欠かすことのできないのが、超音波検査です。

超音波とは、人が聴くことのできる可聴域(20Hzから20000Hz程度)を超えた周波数の音を指します。高い音すなわち波長の短い波ほど情報量が多くなるので、乳房超音波検査ではおよそ10MHz(波長は0.15mm)以上の高周波数が利用されています。

乳房内で音は1500 m/s弱の速度で伝達します。超音波診断装置では、音を送受信することで、反射体から戻ってくる音の時間と強度を計測し、反射体の距離(位置)に音の強度に応じた輝度をプロットしていきます。これをリアルタイムに演算処理し、モニタ上にグレイスケールの画像(Bモード画像)として断面表示しています。魚群探知レーダーをイメージすると分かりやすいかと思います。映し出された画像を読み解くのが超音波診断で、触らない段階の数ミリの早期乳がんを診断するのが、超音波検査の得意とするところです。

コウモリやイルカなどは、音や超音波を発してその反響を受信することで、周囲の物との距離や方向や大きさなどを知るということ(これを反響定位という)を、生活の中でやっているとのことです。

装置を考えた人間もすごいけど、動物の方がもっとすごいですね。ちなみにコウモリもイルカも見た目は全然違いますが、人間と同じお乳のある哺乳類です。





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