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お知らせ

女性化乳房(gynecomastia)について

  • 12 分前
  • 読了時間: 2分

男性でも少量の乳腺組織は存在します。

男性ホルモン(アンドロゲン)と女性ホルモン(エストロゲン)のバランスが崩れ、相対的にエストロゲンの作用が強くなると、乳腺組織が増殖して乳房が女性のように膨らむことがあります。これを「女性化乳房(gynecomastia)」といいます。肥満による脂肪沈着で乳房が大きく見えるものとは区別されます。

乳輪の直下に円盤状のしこりとして触れることが多く、痛みや違和感、左右差を伴うこともあります。

思春期と高齢男性に比較的よくみられます。思春期では、一過性のホルモン変動によることが多く、半年〜2年ほどで自然に軽快する場合がほとんどです。一方、高齢男性では、加齢による男性ホルモン低下、薬剤内服などが関与します。薬剤としては、筋力増強用のサプリメント・胃薬(シメチジンやレバミピドなど)・スピロノラクトンなどが比較的多くみられます。また、肝硬変や内分泌異常など全身疾患に伴って生じる場合もあります。

男性乳癌は比較的まれですが、重要な鑑別疾患です。特に、乳輪直下ではないしこり・硬く不整な腫瘤・血性乳頭分泌・皮膚の陥凹などを伴う場合には注意が必要です。

診断では、内服薬やサプリメントを含めた病歴聴取を行い、年齢も踏まえて診察します。しこりが乳輪直下にあるかどうかを確認し、超音波検査で診断します。

治療は、思春期例ではまず経過観察を行い、自然軽快を待ちます。原因となる薬剤がある場合には、可能であれば変更や中止を検討します。全身疾患に伴う場合には、基礎疾患の治療を行います。痛みに対しては対症療法を行います。

症状が強い場合には、保険適応ではありませんが、タモキシフェンなどを用いてエストロゲン作用を抑える薬物療法が有効とされております。また、長期間持続する場合や整容面で希望が強い場合には、手術(皮下乳腺全切除術)を検討することもあります。


 
 
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